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見た目にインパクト大!「地図状舌」ってどんな病気?

幼児・若い女性に多い病気で、原因も治療方法も現時点では不明

舌にまだらに模様ができ、見た目のインパクトが強い「地図状舌」は、痛みなどの症状は特にはありませんが、見られるのが嫌で人と会うのを避けてしまう場合も少なくありません。また、幼児の発症率が高いため「なにか重篤な病気ではないか」と親が心配をすることも多いようです。

地図状舌とは具体的にどのような病気でしょうか。基本事項をまとめましたのでぜひ理解を深めてください。特にママやプレママは必読です。

地図状舌(Geographic Tongue)とは

「地図状舌」とは、白と赤い斑の模様が舌のところどころに広がって、文字通り舌の上に地図のようなまだら模様ができる口腔粘膜疾患の一種です。
幼児の発症率が高く15%という報告もあります。生後2~3ヶ月くらいで発症する場合もあります。大人は1ー2%の発生率で、特に若い女性に多いのが特徴です。

健康な舌の表面は、舌乳頭(ぜつにゅうとう)という細かい突起がきれいに並びピンク色をしています。地図状舌の場合、最初は舌の一部に中央部がうすい赤色で周辺が白色の、円形や楕円形の斑(はん)ができます。赤い斑の部分は毛状乳頭が消失あるいは扁平化し、その周囲に約1~3㎜幅の白色もしくは黄白色の帯状のふちどりが出現します。

それらが次第に大きくなって斑同士が融合し、全体として地図のような模様となります。最初は舌縁などに小さな班が1つだけ出現する場合もありますし、舌縁だけでなく舌背や舌尖等の広い範囲に散在する場合もあります。

地図の模様や位置は日によって変わるため、「遊走輪」「遊走疹(ゆうそうしん)」「良性移動性舌炎」という別名もあります。数日から数週間で模様が消える場合もありますが、多くのケースでは数か月から数年間という長期間にわたって生じます。

地図状舌の症状

自覚症状はほとんどありませんが、稀に舌の表面がピリピリしたり、舌が熱を持っているような感覚があり、舌に違和感を感じます。それが気になってストレスになることもあります。
また炎症が起こっていると、酸味のあるものや熱いもの、塩分が濃いもの、刺激のあるものなど、食べものによっては食事の際にしみる場合があります。

また、舌の表側に多数の溝が生じる「溝状舌(こうじょうぜつ)」を合併している場合もあります。生まれつき溝がある「先天性溝状舌」と、後天的に溝ができる場合があり、溝の状態には個人差があります。溝状舌にも自覚症状はありませんが、溝部分に汚れがたまって細菌が繁殖し、口臭の原因になったり炎症をおこす危険があります。味覚異常を感じることもあります。

地図状舌の原因

地図状舌は現状では原因が解明されていません。ただし舌の苔は通常臓器の状態を反映しているので、血流や分泌液の流れが阻害されていたり、臓器自体が弱っていたりすると、苔が部分的にはがれおちて地図状の舌となると考えられています。

風邪などによる急な発熱、気管支炎や鼻炎、ぜんそくなどが関連している場合があります。疲労やストレス、睡眠不足、ビタミンBやミネラルなどの摂取不足なども影響します。体質異常や内分泌障害、遺伝なども原因の1つと考えられています。他の粘膜疾患や顎の病巣、金属アレルギーなどが関係している可能性もあります。

地図状舌の治療法

地図状舌は現時点では治療方法が確立しておらず、漢方を含め有効な薬剤はないそうです。特に気になる自覚症状がなければ、治療の必要はありませんが、食べ物がしみたり強い痛みなどの症状がある場合は、歯科医師に相談してみてください。専門医のいる口腔外科での診察がお勧めです。
歯科医師では、以下のような対処療法が行われます。すぐに効果が出る場合もありますが、再発も多く治療には時間が必要です。

  • アフタゾロン口腔用軟膏の使用
  • キシロカインビスカスなどの塗布
  • 強い炎症がある場合、塩化リゾチーム剤などの消炎剤の投与
  • ビタミンBの投与
自宅でのケアとしては、歯磨きやうがいを行い口腔内を清潔に保つことと、栄養バランスのとれた食生活や睡眠不足解消などを含む、規則正しい生活を心がけることが大切です。それによって症状が良くなることもあります。あまり神経質にならず静かに様子を見るようにしましょう。

まとめ 原因不明、治療方法不明の地図状舌は、生活の見直しから

地図状舌は見た目のインパクトが大きいので、気づくと不安になりがちですが、心配する病気ではありません。原因も治療方法も不明なので、基本的には放置して様子を見るしかありません。

ただし、痛みがあったりしみたりする時には、歯科医で対処療法を受けてください。場合によっては他の病気やアレルギーが見つかる場合もあるので、気になる方は医師に相談しましょう。

基本的には生活習慣に原因があると考えられていますので、そこから立て直すことが大切です。ストレスをためず、規則正しい生活を送りましょう。

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